アカウント健全性レーティング(AHR)とは?200点のボーダーと停止を防ぐ運用
アカウント停止は「ある日突然」に見えて、実はスコアで予兆が見えています。それがアカウント健全性レーティング(AHR)です。この記事では、AHRの仕組みと、停止を未然に防ぐための運用基準を解説します。復活した後の「再停止防止」にも、そのまま使える内容です。
AHRの仕組み:0〜1,000点、ボーダーは200点
| スコア | 状態 | 意味 |
|---|---|---|
| 200〜1,000 | 健全(緑) | 停止リスクなし。新規アカウントは200点からスタート |
| 100〜199 | リスクあり(黄) | 停止の可能性がある危険水域 |
| 0〜99 | 危機的(赤) | 停止対象または停止済み |
スコアは過去180日の違反状況と販売実績をもとに変動します。違反は重大度に応じて減点され(重大違反1件で一気に急落することもあります)、違反を解決すれば回復します。ポイントは、違反通知を放置せず、解決してスコアを戻すという運用です。
AHA(アカウント健全性保証):「即時停止されない」保険
2024年から日本でも提供されているAHA(Account Health Assurance)は、条件を満たすセラーが自動的に対象になる無料プログラムで、通常なら即停止になる問題が起きても、いきなり停止されなくなります。代わりにAmazonの担当者から電話・メールで連絡が来て、期限内(72時間が目安)に問題解決へ協力すれば停止を回避できます。
AHA対象の目安条件:プロフェッショナル出品プラン/AHRスコア250以上を6か月以上維持/セラーセントラルに有効な緊急連絡先電話番号を登録していること。※偽造品・決済詐欺・なりすまし等の重大案件は対象外です。
つまり実務上の目標は「200点キープ」ではなく、「250点以上を6か月維持してAHA圏内に入る」です。これが現状、アカウント停止に対する最強の保険になります。
守るべき数値基準
| 指標 | 基準 | 内容 |
|---|---|---|
| 注文不良率(ODR) | 1%未満 | 低評価+Amazonマケプレ保証申請+チャージバックの合成(60日間) |
| 出荷前キャンセル率 | 2.5%未満 | セラー都合のキャンセル(7日間) |
| 出荷遅延率 | 4%未満 | 出荷予定日までに出荷確認されなかった注文(10日間/30日間) |
| 有効追跡率 | 95%超 | 追跡番号つきで出荷された割合(自己発送) |
停止を防ぐ予防チェックリスト
- 違反通知は当日対応:アカウント健全性ダッシュボードを毎日確認し、違反は即時に解決または異議申立てする
- 緊急連絡先電話番号を登録:AHAの発動条件。未登録なら今すぐ設定する
- 仕入書類を常時保管:請求書・領収書・注文履歴は取引ごとに保存。真贋調査が来てから探しても間に合わないことがあります
- 違反カウントを意識する:真贋・知財関連の違反は180日以内に累計5回で停止リスクが高まるとされます(180日経過で自動消滅)
- 過去の放置アカウントを整理:関連アカウント判定による連鎖停止の火種を消しておく
- 在庫の自動廃棄設定を確認:万一の停止時に在庫を守るため、自動返送設定を見直しておく
それでも停止されてしまったら
予防していても、購入者クレームや権利者通報など、外部起点の停止は完全には防げません。停止された場合の初動は停止原因の5分類と復活率、期限の全体像は売上金の90日ルールの記事にまとめています。
※本記事は公開情報に基づく2026年7月時点の解説です。AHR・AHAの条件・基準値はAmazonのポリシー変更により変わる場合があります。最新の状態はセラーセントラルのアカウント健全性ダッシュボードでご確認ください。
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